ご依頼内容
狭山博物館に展示されているアケボノゾウの全身骨格標本を段ボールで組み立てるグッズとして博物館で販売したいという依頼。
そして入間市博物館で イベント用にて出展するための大型展示作品の制作を行っております。

アケボノ象とは
昭和50年(1975年)狭山市笹井ダム上流の入間川左岸でアケボノゾウ(Stegodonaurorae)の臼歯等が発見され、昭和60年(1985年)埼玉県立自然史博物館の発掘調査の結果、更に多数の骨格化石が発掘された。アケボノゾウはおよそ150万年前、日本の全域で生息していた日本固有の小型のゾウの仲間。ほぼ全身の骨格化石の発掘は、狭山市笹井のものが全国で初めて。
設計概要
今回は狭山市笹井の発掘で知られるアケボノゾウの全身骨格標本をモデルにした、博物館販売用グッズの設計を担当しました。博物館展示品としての信頼性を重視し、段ボール素材で作成可能な範囲内で実物の骨格形状や骨数を忠実に反映させることを目標としています。まずは大まかなスケッチを作成し、デフォルメのバランスなど基礎構造を固めています。
設計の強み
・【実物重視の骨格再現】昭和50年に入間川左岸で発見されたアケボノゾウ化石資料を基に、骨の形状や本数をできる限り再現。
・【段ボール特性を活かしたデフォルメ】素材強度や加工性を考慮し、組み立てやすさと耐久性を兼ね備えたデフォルメを採用。複雑な骨格をシンプル化し、組立体験の楽しさも向上。!
最初のラフトレイス



骨格標本に近づけ
狭山博物館に収蔵されている骨格標本の雰囲気を出すように設計した。約1/6の縮尺。

完成!
アケボノゾウ段ボール組立グッズの抜き型サンプル完成
展示用大型模型の設計
今回の段ボールクラフトキット用アケボノゾウ大型模型設計にあたり、組み立て精度や耐久性を最優先しました。全長約1500mmという大きさでありながら軽量かつ安定した構造を実現。精細な骨格形状を再現することで、博物館展示用途にふさわしい高い完成度を目指しました。

★入間市博物館イベント用展示モデル設計のポイント
入間市博物館でのイベントにて展示予定の本モデルは、全身骨格の実物標本を参考にすることで、来場者に歴史的価値と自然史の魅力を伝えることができました!

イベントでは真剣な表情!
なんと!テレビ局の取材も!

